日本語の乱れを許容する人が多い?

ニュースで、日本語を大切に思っている人が増加していて、日本語の乱れを許容する人も増えているという、よくわからないことを言っていた。
その日本語に乱れの例として、「ら抜き」言葉が挙げられていた。
しかし、「ら抜き」表現を使うかどうかは主に地域差によるもので、日本語の乱れと言うのはおかしいと思う。
「ら抜き」は乱れというよりも、進歩だろうという説もあるようだし。(可能表現と受け身表現・自発表現の違いが形態上明確になるという)
それよりも、意味があいまいな(というか壊れている)言葉のほうがまずいと思う。
「いいかげん」「てきとう」「いいです」「けっこうです」等々。
外人相手に説明しづらくて困る。
あと、英語の影響を受けて「はい/いいえ」を英語の「YES/NO」風に使う人も増えているような気がするが、
「はい/いいえ」と「YES/NO」とは全然違うということもちゃんと教えるべきだと思う。
あなたは○○ですか。 → はい。○○です。
あなたは○○ではないのではないでしょうか。 → はい。○○ではないです。
Are you ○○? → Yes. I am ○○.
Are you not ○○? → No. I am not ○○. (「はい。○○ではないです。」と訳すべきでは!。)
英語ではnot〜と聞いてきたときの同意の返事はNoとなる。notのnotの場合とか(Noかな?)、A and not Bのときどうなるんだろう。知らない。僕は時々どっちで返すか困る。
その点、日本語のほうが論理的(文全体を判定すればよい)かと思っていたのだが・・、
今例文を書こうとして、日本語では否定の意味の質問が書きづらい事に気がついた。「ですか」も「ではないですか」も同じ意味になるので。(これも「乱れ」か?)